遺伝子組み換え食品(GMO)食っとく?

さてさて,またもや人のネタにぶら下がりエントリを。元ネタはid:r20endoくんがmixiで書いた話。以下,無断引用。(彼には気を使わなくたってOKOK。)

突然ですが、みんなに質問。
①農薬でがんになる。
GMOで子供に健康リスクを残す。
有機食品が異常気象で全滅して飢饉で餓死する。
④何も食べずに餓死する。
食べ物について、このいずれかのリスクを選ばなきゃいけないとしたら、どれを取る??
俺は①。


(中略)


そしたら、授業中にアフリカから来ている留学生が「アメリカ人は騒ぐけど、GMOの何がいけないの(*´Д`)ノ?」て。収穫高、気候や病気への耐性、味、どれをとってもGMOの方が優れている(そうなるように改造されたものなのだから)。
ものすごく素朴な質問だったし、それを使えば食糧難のアフリカでの安定供給に繋がる画期的な発明でもある(幾つかの途上国はGMOを含む食糧援助を拒否しているのだが)。
そして、嫌ってばかりいるけれど、GMOは「安くておいしくて安全ヽ(*´∀`)人(´∀`*)ノ」(農薬をあまり使わないから)という人が望むような作物を人が作り出したもの。


(中略)


今はまだよちよち歩きのGMO。農薬とどっちがリスクが低いかさえわかっていない。有機食品は安定供給という意味でリスクが高い。さぁ、みんなの答え、反応はいかに。



僕は①か②かと。②は「子供」って単語がインパクト強いから一瞬びびるね。
さて,僕は農薬&GMOのリスクについて知らないという断りを置いた上で考えたのは以下の通り。

  • ①:消費者が合理的であると仮定した場合

政府は一定のリスクがある事を周知した上で,「あとはあなたの判断です」ってやるにしても,GMOとかの市場シェアが高すぎたら実質的な選択肢は限定される。したがって,リスクのある商品のシェアが高すぎないことが,選択の自由を満足させるためには必要。

  • ②:消費者(の一部)がそれほど合理的でないと仮定した場合

政府がリスクを提示しても,消費者が判断できないから,意味が無い。で,リスク情報を消化できない連中にまで配慮した(多少過保護な)制度設計を考えるならば,「ある程度のリスクがあれば規制すべき」ってことになるかと。

こんなかんじかなぁ。
というわけで,「(政府・企業が)事実を提示すればよし」とか「(消費者が)事実を知ればよし」なんてことは,それほどすんなりと言えない気がするのです。
たとえ事実を知っても,「で,どうすんの?」ってなることもあると思うので。そもそも,僕自身妥当な判断する自信が無いですし(苦笑)