最後に、私なりのコメントを少し。

kanryo氏のご指摘では、「政策ごと是々非々を判断」すべきだということで、この点は私も納得できます。ところが、現状は「是非を検討しようとしたら、案が期限内にまとまらない」状況にあるのではないかと思います。*1そうすると、やはり、三位一体改革の基本理念(「地方にできることは地方に」)に立ち戻るべきなのかもなぁとは思うのですが、この理念がどの程度のコンセンサスを形成できているのかどうか多少不安なところだなぁと。*2
しかし、現在の議論では「地方分権・財源移譲すれば話がすむような問題はない」という点については、今後考えていかなければならない課題だと感じています。このポイントって、実は、結構深い問題なような気がするので。
結局は、「分権改革は前途多難だなぁ」ということになってしまうのですが。なんだか、こんな結論じゃもったいない気がしなくもないですが。

*1:たとえば、義務教育費についての議論などは、結局まとまらずに先送りとなりましたし。

*2:ちなみに、私自身は三位一体改革の「地方にできることは地方に」という基本理念については賛成です。私は地方分権改革推進派ですので。かといって、中央のかたが権限を維持することについては、必ずしも「悪」であるとは考えておりません。