さらに、kanryo氏のお答えに対する私のリアクション。

なんだか意味不明なリアクションになってしまってますが。

改めて自分が思っていたことを整理すると、私は報道のあり方に対して疑問を感じたのだと思います。
まず、最近の報道をそのまま鵜呑みにして拡大解釈すると、三位一体改革では、①「国と地方が権限のぶんどり合いを行っている」。さらに、②「地方に権限が移ると、国会議員が利益誘導政治による集票機能を維持できなくなるから反発している」。といったことになり、行き着く先は、③「政治家も官僚も全部権限の維持に必死になってやがる。けしからん!」とか、「結局権力がほしいのかよ、あきれた」ということになってしまうのではないかと思います。
やはり、権限の獲得自体が自己目的化しているかのような報道は、もしある程度は事実であったとしても、情報の伝え方としては好ましくないだろうと思ったのです。なぜなら、一般人が外からその光景を眺めると、ほとんどの関係者は自己利益のために権限を維持しているとしか考えられなくなるからです。
権限を維持するのは、ある面では自己利益にかなうのでしょうが、「(政治家も)官僚も結局は自己利益の最大化を図ってるだけで国をどうすべきかを考えていない」といった印象が生まれるのではないかと。もしくは、「ただ権限争いしてるだけで、政策に反映されてない」といった形で受け止められてしまうのではないかと思うのです。
だとしたら困った話なのです。本来は、政策を実行して現状を改善するために権限を求めているのに、「政策云々とは関係なしに権限がただ欲しいのだ」ということになってしまうからです。国民みんながちゃんとメディアリテラシーを身に着けてくれればなぁ、とは思うのですが、それは非常に難しいのではないかと。・・・とまぁ、長くなってしまいましたが、以上、私が悶々と考えていたことの整理をしてみました。