選挙雑感(他所様の御話メモ)

ちょいといろいろなとこで選挙結果の話を見たので,軽く紹介&まとめをしておきます。ポイントは,「小泉内閣を支持し,自民票を投じた有権者は本当に愚かなのか?」ということと,「構造改革の結果に,自分はどういう影響を受けることになりうるか自覚しているのか?」という2点です。以下,引用とコメントなど。

有権者小泉首相の男らしさを信認した」 のである。この有権者の選択は、決して小泉マジックに踊らされたというものではなく実にシビアなものだったと私は思う。 (中略) 今回の総選挙によって、改革に対する「抵抗勢力」はほぼ一掃されたわけだ。これが何を意味するかというと、改革が何の抵抗もなく妥協もなく進んでいくわけだがら、小泉首相が言ってきたように「痛みをともなう」状況が広がる可能性があるわけだ。要はより競争的になって、「勝ち組」と「負け組」がはっきりする社会が本格的に日本に到来する可能性があると。 今回、小泉自民党に投票した人たちはそういう社会で生き抜いていく覚悟ができているのだろうか? http://plaza.rakuten.co.jp/kingofartscentre/diary/200509110000/

  • 山田真裕さんのとこでは・・・*1

おそらく有権者にとって「郵政民営化」というinformation shortcutが意味するものは,「小泉純一郎の剛毅果断かつ大胆なリーダーシップ」であって,「小さな政府がもたらす私へのパイ」ではないだろう.極端な話,郵政民営化に反対だって,小泉首相に政権を担当してほしいと思う人は与党に投票するはずだ.小泉が言うほど,「民営化賛成→与党投票」ではないのではないかと思う.要は小泉に対する信任投票である. http://myamada.cocolog-nifty.com/journal_of_my/2005/09/post_eccc.html

  • tamura tetsukiさんのとこでは・・・

市場ベースの改革(文字通りの「保守」のつかない新自由主義)で「希望」が出てくる、あるいはありていに言えば「勝ち組」になれる、と本当にどれだけの人が思っているのか、僕にはよくわかりません。 http://d.hatena.ne.jp/TamuraTetsuki/20050911/p1

  • 三竹直哉さんのとこでは・・・

それにしても、参議院で民営化法案に反対した自民党の人々は、特別国会ではほとんど賛成に回りそうな見込みだとか。参議院が否決したから衆議院が解散になって、だから衆議院の自民造反派は自民党を追い出されちゃったのに、参議院で反対した人たちが自民党議員であり続ける・・・なんかおかしくない??結局、以前とかわらず自民党議員であり続けるあの議員たちのおかげで、衆院造反派は塗炭の苦しみを味わい、岡田さんは首相になるチャンスを(当面は)失い、民主党議席を大幅に選らす形で、小泉さんにより大きな権力基盤を与えただけになってしまったわけで、うーん。。。 http://three.exblog.jp/1784276/

コメント

まぁ自民圧勝についてはいろいろあるけど,結局,小泉さんのリーダーシップを支持(しかも,愚かな選択だと断じることは出来ない)ってのが一番すんなりくるなぁと。で,そのリーダーの政治によってどのような影響をこうむるかという点について理解はしていても,自分はまぁ平気だろうっておもってんじゃねぇの?っていうのも納得かなぁと。*2
で,三竹さんの参院造反議員については同感。まぁ,今後どのような行動をとったとしても,連中は非難の対象になるでしょうね。だって,どう動いても筋が通らないような環境になっちゃったもん。賛成なら「お前ら一貫性ねーよ。信念まげちゃうの?」だし,反対なら「民意を足蹴にするの?」だし(笑)

*1:なお,このエントリ→http://d.hatena.ne.jp/myamadakg/20050908/1126208020の関連ネタとして書かれています。

*2:にしても,日本では第三の道がはやらないね(笑)