「世の中は不確実である」ということの面白さ

今,JMPという統計ソフトの付属テキストを読んでいたのだが,非常にぐっと来る文章があったので引用。

   確率とランダム性


世の中を面白くしているのはランダム性で,確率は,ものさしとして必要なだけです。確立とは,不確実性のうち,イベントの情報内容を測定可能にする側面を指します。世の中が決定的であったとしたら,イベントの情報価値はゼロになります。なぜなら,それはすでに起こることがわかっているからです。イベントが起こる確率は1なのです。明日太陽が昇ることは,ほぼ決定的なイベントで,実際に起こっても新聞の一面を飾ることはありません。起こる確率が0に近いと考えられていたイベントが起こった場合は,それが大きなニュースになります。たとえば,宇宙人が地球に上陸したら,新聞の見出しになることは間違いないでしょう。(p.94)



「不透明」だとか「不確実」だってのを,「不安」と結び付けて考える思考様式はやはり駄目だなと。むしろ,それらの「不確実性」があるからこそ,自分の人生をどうするかっていうこととか,将来の目標に向かって積極的に取り組むだけの価値があるわけで。そして,目標に対する成果をあげるために,確率をうまく利用して推論を重ねたり戦略を練ったりして,いろいろと行動を起こすと。
こんなようなことを改めて実感。うーん,「私の学部時代の師匠も同じようなことを言ってたけど,あれって結構いいこと言ってたんだなぁ」なんて,ちょっとした感慨にふけってしまいそうです。まぁ,元の話を無理やり一般論に拡張した上での感想ではありますが。なんせ,論理の飛躍は得意技なもので(笑)
つーことで,以上。(9/23作成です)