最近読んだ本

はいうんこ。黒光り&俊敏に動き回る例の害虫が目につく季節になりましたね。(今の家になってから僕は見たこと無いです。クモはごくまれにいるんだが。←たぶん換気扇のせい)
つーことで最近読んだ本を幾つか感想と一緒にご紹介。今回は政治系が多いかなぁ。


一つめ、『「朝日」ともあろうものが。(ISBN:4198618844)』は、朝日新聞アエラで記者をやってた人が社内の状況を暴露したやつ。朝日の人間が官僚的でしかも不合理な発想&行動をしてるのはわかる。けど、うがやさんの書き方はバイアスけすぎな気がしないでもないすなぁ。「朝日」っていう組織に従属した人間を軽蔑しているのだろうけど。文章のスタイルはエッセイ。内容は「ふーん」って感じ。


二つめ、『首相支配-日本政治の変貌(ISBN:4121018451)』は、現在の小泉政権で首相があれだけのリーダーシップを発揮できた原因を、制度面から探っていきます。んで、90年代の政治改革(細川政権)や行政改革(橋本内閣)などによって、2001年体制が生まれたのだと提唱してます。いやぁ、ポピュリズムだけが小泉流の政治力の源泉ではないのですなぁ。なかなかええ本です。ただ、少しだけ話が冗長な感じはありましたが(新書にしては厚めだし)。


三つ目、『経済財政諮問会議の戦い(ISBN:4492250093)』は、上の首相支配を可能にした経済財政諮問会議の過去をまとめたものです。これは幾つかの章だけ拾い読み。あの会議が国の政策立案の上で果たした役割について知りたいなら読んでもいいかも。


最後は、『問題解決のための「社会技術」―分野を超えた知の協働(ISBN:4121017404)』です。著者が工学の方なので工学の臭いがとても強いですが、文系こそ読む価値があるかもです。何らかの複雑な問題に対する解決策(=社会技術)をつくりだすための方法論を示しています。で、問題を俯瞰して見ることや、その問題を構造化することの重要性なんかについても触れられています。ちなみに、この本は社会技術研究会(http://www.shakai-gijutsu.com/)の研究成果がベースになってるみたいです。


とまぁこんなかんじです。さてさて、いい加減まともに勉強しなきゃだ。卒業できんくなる(苦笑)